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OUR STORY

何事も自然が一番
「何事も自然が一番」という創業者 東喜内の理念を守りながら、
人に優しく、美味しいものを造り続ける東酒造でありたいとの想いで
次の時代を生きる若く優秀な人財と共に、伝承と研究に忙しい日々を送っています。
創業者 東喜内
創業者
Kinai Higashi

好奇心旺盛で自然の営みの中で麹菌が作り出す焼酎や酒を愛して止みませんでした。
自然を愛し、狩猟や釣りが好きな趣味人でもありました。

90歳のとき「百歳まで現役」を唱え、水にこだわり、芋にこだわり、製法にこだわり、芋焼酎「寿百歳」を作り出し、本人は百歳まで現役を貫き、「百二歳」の天寿を全うしました。

伝統の灰持酒作り

灰持酒(あくもちざけ)とは、古来日本で造られた日本酒の原点で木灰を投入して保存性を高めた伝統的な醸造酒です。

鹿児島では昔から地酒(じざけ)と呼ばれ、郷土料理の「酒ずし」やさつま揚げの原材料として欠かせません。以前は各家庭で料理酒や祝い酒として使用されていましたが、戦後灰持酒の製造は鹿児島で途絶えてしまいました。

創業者東喜内は地道に研究を重ね、改良を加えながら灰持酒を復活。東酒造の灰持酒は伝統製法を守り、火入れをしない完全生酒で酵素が活きており、お米由来の天然アミノ酸がバランス良く含んでいることが特徴です。

素材そのものの旨みを引き出す機能性を兼ね備えた料理酒として、家庭用だけでなくプロの料理人や食品加工の原材料としても全国で幅広く使われております。東酒造は焼酎だけでなく、食への提案という切り口を兼ね備えた大変ユニークな酒造会社です。

伝説の前村杜氏三代目と後継者四代目大迫重孝

三代目杜氏前村貞夫は、品質には特に厳しく、そのこだわりは県内外関係者からも高く評価を受けていました。その三代目前村杜氏が、人生の集大成として創り上げた焼酎が「七窪」と「克」です。

「七窪」は、その名前には鹿児島市の天然水が湧き出す地名を命名。「克」は「負けるな人生、己に克」という前村自身の思いを込めて生まれました。

その後、前村杜氏が後継者として指名したのが、四代目杜氏大迫重孝。大学卒業後、宮大工の経験もある異色の経歴です。三代目前村杜氏のもと10年間修行して、平成15年四代目杜氏となりました。前村杜氏から品質へのこだわりを習得、建築設計で学んだ綿密な感覚と創造性が、鋭い観察力を育み、独自の技術を高めながら丁寧に酒造りを行っております。

酒造りの哲学

杯を重ねる度に美味しくなる焼酎が本当に美味しい焼酎という
創業者東喜内の教えを守り、商品開発を行っております。

芯の強さと他にはない唯一無二の味わいを志向しつつも
ファーストインパクトだけでなく何度飲んでも飲み飽きない製品造りを目指しております。

水

七窪水源地

良質の水を求めてたどりついた場所

昔から、良い水がある所には良い酒があるといわれています。

酒造りにとって水は大切な存在です。私たちは鹿児島県内28カ所の湧水を汲んで、丁寧に醸造実験と分析を繰り返し、やがて一つの水源にたどり着きました。それは、鹿児島市七窪という地にある大重谷の湧水。

シラス台地という巨大な天然のろ過装置によって生まれた水は、昔から地元の方にも愛されている清らかな水でした。この湧水を使用していることが、口当たりがまろやかでおいしい酒を造ることが出来る理由の一つ。

「何事も自然が一番」という私たちの思いとこだわりは、ここにも生かされています。

熟成機

こだわりの熟成機

スッキリとした飲みやすい酒質を求めて開発した東酒造の独自技術の一つです。焼酎は熟成させる事で、飲みやすく華やかな香りを生み出しますが、それを独自の方法で作り上げた熟成機。タンク内に対流を起こしながらゆらぎを与え自然に気体化したガスを炭でろ過し再度冷却してタンク内に戻すことでアルコールや芋焼酎の独特の臭みを取り除き、より飲みやすい酒質に仕上げることを実現しました。

貯蔵法

華やかな香りに仕上げる独自の貯蔵法

東酒造は酒の貯蔵にも独自のこだわりがあります。度数が高い原酒で貯蔵した方が経済効率は良いですが、あえて約26度に割水し前割りした形で熟成機にかけた原酒を工場外の縦型大型タンクに一定期間保存。さらに焼酎メーカーとしては希少のワイン用横型タンクで原酒を保存します。

これはタンク内の空気の表面積を拡大させることでタンク内の自然循環を促し、より天然水と原酒を馴染ませ、すっきりした中にコクのある華やかな香りの酒質に仕上げることを目的としております。

蔵

清潔に管理された蔵

東酒造の灰持酒の醸造過程においては一切加熱処理を行っておりません。木灰により保存性を高めるという日本酒の原点ともいえる灰持酒の良さを考えたとき、火入れを行わないことで酒造りに活躍した麹菌や酵母の酵素が活性を保っているという点は重要です。

東酒造では醸造技術を進化させることで1300年の伝統製法を守り機能性の高い酒造りを継続しております。微生物を取り扱う酒造会社にとって高い衛生管理は必須。空調管理を徹底し蔵内の温度は1年を通して一定に保っています。

醸造担当の作業の大半を蔵内の掃除に費やし常に清潔な環境下で酒造りを行っております。

開発体制

新たな開発体制
(醸造・ブレンド・開発)

醸造の世界はまだまだ不思議が一杯で、大いなる可能性を存分に秘めています。長年培われた伝統技術を継承しながらも、新たな商品開発をチーム体制で行っております。醸造、ブレンド、開発がタッグを組み、新たな酒質開発に一切の妥協なく、美味しい味わいを求めて日夜取組んでおります。

また高い機能性を兼ね備えた灰持酒のさらなる用途開発を目指し、自社だけでなく外部の研究機関や大学との共同研究等も行っております。